KD-1000
点音源スタイル +
シナ・アピトン積層合板
(SA仕様) 採用。

かつてない純音再生を
目指しつつ使いやすさも
達成した、
10cmバックロードホーン・
エンクロージャーです。

2004年6月20日(日)
試聴会終了しました。

コ メ ン ト 設計コンセプト
周波数特性 仕 様
キャビ価格 NI塗装価格
ご注文方法 photoes
試聴記
←写真のユニット:FE108ESUと
  リング:P108は別売です。
  このSPは当方設計による完全
  オリジナルモデルです。
更新履歴2004年6月25日(金)
コメント・その7 リンク追加

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KD-1000 コメントその7
吸音対策その2

TE27さんの「合同OFF会in山梨2004年5月29日」はコチラ

TE27さんの「なんでも日記」該当HPページはコチラ。
5月21日(金)−22日(土)、26日(水)、29日(土)、31日(月)のページです

流離いの旅人さんの『本日の一家言』該当HPページはコチラ
5月29日(土)、31日(月)のページです。


 TE27さんのお宅へ伺って大変に勉強になったのは、対策の重要性である。TE27さんの
システムは確かにモノスゴイのだが、ただ単に 「設置しました。つなぎました。」 というだけ
でなく、隅々にまで細かな対策が施されている。それが結果として凄い音になっている。




 TE27さんのお宅で当方のKD-1000の後に、スーパーウーファーまで加えたメインシステ
ムの音を聴かせていただいた時の当方の表情は、ただただ口をあんぐり開けていただけであ
る。こんな体験は長岡先生の方舟以来であるが、何が凄いって低音がどうこうとか高音がど
うこうとかいう部分的なことでなく、全てが凄いのである。

 自然と私が発した言葉は
「この音の、どこにご不満があるのですか?」
なのだが、TE27さんは現状の音に満足することなく日々改良を加えられておられる。そのこ
とがもっと凄いことだと思う。トテツモナイ方である。

 私はというと作ったら適当に置いて鳴らしているだけで、山梨からの帰りの車中でずっと反
省しつつも、どうやって欠点を対策するかに思案していた。その結果はとりあえず5/31のコメ
ントその6↓で記した。

 この時初めてホーン開口部からの特性を測ってみたが、それをじっと眺めていて
「確かに中域にピークは出ていないが、もっと落ち方を早く出来ないか?」
と考えた。確かに特性そのものは長岡鉄男先生のバックロードホーンの設計図通りなのだが
吸音処理によって特性がどの様に変化するか確かめてみたくなった。私の記憶ではこの様な
検証実験は目にした記憶が無いので、自作派の方の参考にもなるだろうと思った。

 以前共同通信社の「別冊FMfan」の記事だったかと思うが、長岡鉄男先生が
「ヤマハのNS-1000Mを改造する」
という実験があり、元々密閉型だったNS-1000Mを後面開口のバスレフ型に改造するとい
うものであった。この時に吸音材の量を調整した測定データがあり、想像以上の変化ぶりに
驚いた記憶がある。確かバスレフポートからの共振周波数のレベルが3dB以上は変化して
いたと思う。

 バックロードホーンの開口部の吸音処理については、長岡鉄男先生の記述でもO社の記
述でも
「音がすっきりしてきた」
的なことしか無かったような記憶があるので、測定結果で違いが出れば面白いと思った次第
である。

 今回この実験&今後の測定のために、予備の小型デジカメを測定写真撮影専用にすること
にした。・・・のだが、小型故に握りが浅くて手ぶれがひどくピンボケ続出、専用の三脚を購入
してきた。ホームセンターでは加工のしやすい厚さ10mm厚のウレタンを購入してきた(上の
写真、スピーカーの左)。

 測定のポイントはホーン開口部付近の吸音材の増加をすることにより、
1:中高域の落ち方が大きくなるか?
2:低域のレベルダウンはどの程度か?
の2点である。1と2のバランスで、吸音処理の効果の程度がつかめるハズだ。



@
A
B
*測定周波数は下から(左から) 
 31.5Hz 40Hz 50Hz 63Hz 80Hz 100Hz 125Hz  160Hz 200Hz 
 250Hz 315Hz 400Hz 500Hz 630Hz 800Hz 1kHz 1.25kHz 
 1.6kHz 2kHz 2.5kHz 3.15kHz 4kHz 5kHz 6.3kHz 8kHz 10kHz 
 12.5kHz 16kHz

 測定は全てボリューム位置一定。
@:5/31に対策した状態
A:開口部奥に30mm厚のウレタンを入れ、開口部に10mm厚のウレタンを敷き詰
   めた状態
B:折り返しのところに厚さ10mmのウレタンを丸めて入れた状態

 @とAではそんなに大きな違いは感じない。やや800Hz以上の落ち方が早くなったかな?
という程度であるが、Bではそこからの落ち方がかなり早くなっている。・・・がしかし低域全
体のレベルも3dB程度下がっているようだ。

 AとBでは聴いた感じでも差が分かり、確かに余分な音が減っているように感じる。がしか
しどんどんと音がおとなしくなっているのも事実であり、好みの問題もあるかもしれない。オー
ディオ的にはHiFi調になっていて正解なのだろうが、一方でバーンと飛び出してくる勢いは
減っているように感じられる。

 長岡鉄男先生のFMfanダイナミックテスト最後の号が「歪みも音のうち」であったが、確か
にその通りだと思う。


C
D

 C:ユニット軸上1m
 D:ユニット軸上3m


 これはあんまり過去のデータと変化無し。つくづく「中域のディップが無ければなぁ・・・」と
感じずにはいられない。

 聴感上はやや低域のレベルが下がった印象はあるが、これまで稀に「低域が出過ぎる」
と感じることがあったので、全体のバランスは良くなったと思う。当分このままで聴いてみた
いと思う。
2004年6月2日(水) カネゴン

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KD-1000 コメントその6
吸音対策&ユニット交換

 KD-1000はTE27さんのお宅に1週間お届けしてあり、先日の29日(土)に伺って引き取
って来た。TE27さんのモノスゴイ装置で鳴らしていただき、OZさん、Woodpeckerさんにも
聴いていただいた。

 私も何となく気になっており、また皆さんにもご指摘いただいたのがホーン開口部からの余
分な音である。前面開口ゆえの欠点でもあり、ユニット背面からの中高域からの音漏れがあ
ると濁りが出る。前面開口の場合は特にホーン開口部の吸音対策を工夫してやらねばなら
ないのだが、私の場合 寒冷紗を適当に置いてあるだけだった。

 もうひとつ、制作した際に空気室には少量のフェルトしか入れてなかったのだが、音を聴い
た感じではこれも少し増やした方がいいような感じがあった。


 ホーン開口部は理想的には砂粒鉛を入れて重心を下げて、その上に吸音対策するのが
イイのだが、それをやると動かせなくなってしまう。6月20日(日)に大宮ソニックシティで予
定している試聴会も含めて、このスピーカーは出張モニターの役目を担っているので、余り
に重くすることは出来ない。現状の40kg弱の重さが限界であり、これ以上重量を増やす
ことは出来ない。

 この点かなり不利なのだがいろいろ思案した挙句、発砲スチロールで高さを稼いだ上に
ウレタンを敷くことにした。ウレタンを大きめに切って詰め込む感じで入れてやれば、移動
の際にも落ちてしまうことは無い。

 とりあえず開口部は↑写真の状態、あと空気室内部のフェルトの量を増やし、開口部付
近の折り返しに寒冷紗を丸めたものを放り込んだ。

 対策後は非常に静かになった印象。何となく気になっていた付帯音はかなり少なくなっ
た感じだ。

 吸音対策は余りにやり過ぎると音に生気が無くなって低音のレベルまで下がってしまう
ので難しいのだが、この程度であれば問題無いと思われる。

 ただまあまだまだ決定という訳では無いので、今後もいろいろ試しながら追い込んでいこ
うと思う。







 FE108ESUという限定ユニットの評価は難しく、「FE108ESの方がイイ!」という方も
おられる。まあオーディオは好みが優先するからその人なりの音を構築すればいいのであ
るが、FE108ESの方を好まれる方はその中高域の華やかさに惹かれるようである。

 私自身気になっているのは、スーパースワンKの時から含めても周波数特性での200H
z付近のピークと1KHz付近の急峻なディップである。

 これは先日のTE27さんのお宅でも話題になったが、限定生産の手作りユニットの個体
差(バラツキ)の可能性もあるということで、試しにTE27さんが所有しているFE108ESU
に付け替えて、流離いの旅人さん持参のサンワのスペアナで測定してみたのだが、やはり
周波数特性は同一傾向であった。ただしこの時は200HzのピークはTE27さんのリスニ
ングルームの定在波が発生している可能性もあった。

 帰宅してから上記の吸音対策を施した後、予備に保管してあったFE108ESUを取り付
けて測定してみた。比較のためにこちらのユニットを3番&4番とする。





↓ユニット3番 ホーン開口部からの周波数特性

↓ユニット4番 ホーン開口部からの周波数特性

 バックロードホーンは設計が悪いと特定の周波数にピークが出てしまうことがある。もしか
したら?の思いで200Hzのピークがキャビの責任である可能性もあるので、ホーン開口部
のところに測定器を置いて測定してみた。上記吸音対策後である。

 結果は上の写真の通り。ユニット3と4で僅かな違いはあるが、まあ同一傾向と言って良い
だろう。・・・というよりもここの周波数はキャビの責任であり、ユニットの責任では無い。

 特に200Hzにピークが出ている訳でも無いので、キャビの設計に責任は無い。また中高
域にもピークは出ておらず、非常に滑らかに下降している。上記の吸音対策の効果かもしれ
ない。これから見るとユニット前面とのクロスオーバー周波数は250Hz辺りのところだ。





↓ユニット3番 ユニットの周波数特性

↓ユニット4番 ユニットの周波数特性
 ユニットそのものの周波数特性を測定するために、ほとんどマイクをユニットのそばに置い
て測定。これから見るとユニット3番も4番も同一傾向だが、これまで使用していたユニット
よりも1KHz付近の急峻なディップは出ていない。

 やはり特性は同一傾向で、中高域のレベルが高くて中域のレベルが低いFE108ESUの
特徴が出ている。





↓ユニット3番 ユニット軸上1mの周波数特性

↓ユニット4番 ユニット軸上1mの周波数特性

 ちょっとマイクを引いてユニット軸上1mの周波数特性。これは過去のデータと比較可能
になる。どちらも同一傾向だが特にユニット3番の周波数特性は優秀だ。これまでユニット
軸上1mでこれだけ綺麗な特性は無かったように思う。

 特に驚くのは40Hzのレベルの高さである。交換したばかりのユニットなので、ユニットは
ほとんどエージングされていない状態に等しい。ということは低域の特性はキャビのエージ
ングの効果の方が高いということだろうか?





↓ユニット3番 ユニット軸上3mの周波数特性
↓ユニット4番 ユニット軸上3mの周波数特性

 さらにマイクを引いてユニット軸上3mの周波数特性。部屋の影響が出てくるのだが、これ
から判断すると250Hzに出てくるピークは部屋の定在波によるものかもしれないという気が
してくる。

 全てのスピーカーは同一位置に置いて測定しているのだが、その気になって見てみると
他のこれまでのスピーカーの3mの特性でも心なしかピークは出ているように見える。ただ
FE108ESUを使用したスーパースワンKとKD-1000では、ピークの出方が大きいようだ。

 この辺はさらに原因追求してみる必要がありそうだ。





 もうひとつ現在不思議な気がしているのが、ユニットが交換したばかりでエージング不足の
状態にもかかわらず、制作直後に感じたような低音不足が感じられないこと。これは上記写
真からも分かるのだが、キャビのエージング効果の方が高いということだろうか?

 また中高域のキレは、明らかに今回交換したばかりのユニットの方がいいのである。という
ことはこれまでのエージングのやり方が間違っていたかもしれない、ということになる。要する
に低域への反応は良くなったが、それと引き換えに中高域の透明度が下がってしまっていた
ような感じなのだ。

 これは先日いらした流離いの旅人さんも同様の感想を述べられていた。

 ここのところも原因追求してみる必要がありそうだ。

2004年5月31日(月) カネゴン

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KD-1000 コメントその5
TE27さんの「なんでも日記」より

5月22日(土)

KD-1000

そうです!金子木工の「KD-1000」でした
しかもSA仕様の豪華版
シナアピトン積層合板は初めて見るけれど
木口が綺麗でしっとりしていて叩いた音もQが低そうな感じだ
しかし造りの精緻さに驚く!
素人にはまず真似は出来ないだろう
SAの質感とつくりの見事さが高次元でバランスしている
さらに
金子木工の仕事は丁寧な上に恐ろしく頑丈なので
メーカー製でも絶対に真似は出来ない
ゆえに
エージングには時間がかかりそうだ

ユニットはFE-108ESUが装着してあり
別送でT-90Aが到着していたので
早速取り付けて聴いてみる
まぎれもなくS-SWAN系の音だが
低域の伸びが凄い!
しかも開口は前面なので部屋の影響を受けにくいようだ
逆に開口からの漏れがちょっと気になる
これは対策で何とかなりそうだ

女性ボーカルも前に出る感じではないけど
引っ込むことはない
FE-108ESUのキャラだと思う
「four play」の大太鼓もSWが鳴っているような本格派だ
一番良かったのは「セイシェル」だ
僕は引越しの時に紛失してしまったのだが
先日、「S」さんが焼いて送ってくれた
部屋中に散乱するほどではないけど
目を瞑ると
島の海岸やジャングルがそこにある
低域の伸びも一役買っている


まだ繋いだだけなので
エージングと細部の詰めが楽しみだ

TE27さんの「なんでも日記」該当HPページはコチラ。
5月21日(金)−22日(土)のページです。




KD-1000 コメントその4
トゥイーター追加


 エージングが進んで低音に満足してきたのはいいのだが、そうすると俄然 高音に
不満が出てきた。つくづく人間というのはワガママな生き物だと思うが、普段聴いて
いるソフトの「パチン!」とはじける部分が食い足りない。状況としてはD-37Kをトゥ
イーター無しで聴いていた時と同じ。・・・そう、解決するにはトゥイーター(正確に言う
とスーパー・トゥイーター)追加が手っ取り早い。

 KD-1000(スーパースワンKも同様だが)ではヘッド形状からトゥイーター設置を
心配する向きもあるが、横幅の平面部分を90mm確保してあるので、余程巨大な
ホーントゥイーターで無い限り設置可能である。・・・まぁ10cmフルレンジにそんな
巨大なトゥイーターは必要無いと思うが。

 FE108ESUにマッチするスーパートゥイーター。価格バランス、サイズ、再生帯
域、といったところからズバリ、フォステクスのT90Aを選ぶ。こう書くと自分で選んだ
ようで偉そうであるが、以前共同通信社でお会いした時に京都のくずてつさんから
アドバイスをいただいていた。コンデンサーは無難なところで0.47μF、フォステクス
のCS0.47をいっしょに購入したが、意外と大きいので驚いた。



 T90Aは以前D-37Kで使用していたT900Aに比べると大変に小型であるが、そ
のフレームの色は黒&シルバーで余り目立たないで私の好みである。T900Aは
リングと同じゴールド色だったが、どうもチト目立った。

 T90A付属の木製置き台だと僅かに高さが足らずに2枚目円形バッフルの後ろに
当たる。本当に僅かなので、その置き台の下に3mm厚SA(シナ・アピトン積層合板
:特注品)
を敷いて高さを稼いだ。色も同じようで余り目立たなくて良い。これによって
T90Aは前進させることが出来るが、余り前進させても見た目に不安定なので3mm
程度前進させたところで聴いた。コンデンサーは逆相接続。

 一聴して解像度向上を確認、実に素晴らしい。エージング後は何となく低域に引っ
張られていたバランスが見事に整った。高域の切れ味が向上しただけでは無く、ボー
カル帯域まで透明度が向上している。とにかく落ち着いて聴いていられる。

 また妙な強調感も感じないので、やはりFE108ESUとT90Aのつながりが自然
なのだろうと思う。またフォステクスの新型コンデンサーであるCS0.47が、妙な
「鳴き」の無い製品なのだろうと推測する。


 T90Aを設置してもそんなに見た目の
バランスは崩れていないと思うが、皆さ
んの評価はいかがでしょうか?

 まあ見た目は別にして、一度T90A付き
で聴いてしまうと、外す気にはならない。

2004年5月19日(水) カネゴン

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KD-1000 コメントその3
試聴会の開催に当たって

 私の個人HP:カネゴンランドの日記を検索エンジン:Googleで発見した。・・・ナンダ
カ変な話だが、2001年4月30日のものである。スーパースワンKバージョン完成直
後のもので、KD-1000の設計の基本はこの時に固まっていた。・・・まあそれから制
作までに丸3年近くもかかってしまっているということになる。ちなみにスーパースワン
Kバージョンは、共同通信社の試聴室で試聴いただいたくずてつさんにもリポートいた
だいている。くずてつさんの日記はコチラ。


 KD-1000の直接的な構想はこの時なのだが、その前の系譜をたどれば
@試作1号機
A試作2号機(故・長岡鉄男先生の方舟に持参)
BKD‐S10000
CスーパースワンKバージョン(共同通信社に持参)
という経過をたどっており、実に長い年月を費やしている。

 KD-S10000に関しては理想を追い過ぎてやり過ぎた、というのが本音であり、あの
ヘッド構造は2度と作る気にならない。しかもヘッドの拡大が不可能という問題があるの
と、奥行き430mmは少々10cmバックロードホーンとしては深いもので、400mm以
下に収めたいと感じていた。

 円形ヘッドはやり過ぎたので、その思想継承で円形バッフルをスーパースワンKバー
ジョンに採用。FE108ESU完全対応の通称『105%バージョン』が共同通信社から発
表されたので、この設計を基にした『SA18・Kバージョン』の設計と価格は決まっている
のだが、私としては何としてもオリジナル設計でスーパースワンの低域再生を上回るバ
ックロードホーンを設計して発表したかった。

 それが今回のKD-1000であり、エージング後の当方による測定と昨日の流離いの
旅人さんに持参していただいたサンワのスペアナによる測定によって、40Hzまでフラ
ットに再生するという設計の目的を達成することが出来たと考えている。

 

 そして今回、このKD‐1000の試聴会を6月20日(日)に埼玉県の大宮ソニックシティ
で開くことになった。きっかけは単純、自分の部屋でKD-1000を聴いていて
『もっと多くの人に聴いてもらいたいなぁ〜』
と思ったからである。・・・何せ現状では世界でこれ1セットしか無い。

 「大宮ソニックシティ」と聞いて驚かれる方が多いのだが、事情を話すと当方ではもっと
狭い部屋(会議室)での開催を考えていたのだが、問い合わせたホテル関係全てで断ら
れてしまったため、開催をOKしてくれたのが大宮ソニックシティだけだったという事情が
ある。頑丈な床と壁は音質的に圧倒的に有利、約60坪(200平方メートル)という広さ
が有利になるか不利になるか分からないところだが、とにかく周囲を気にせずにのびの
びと鳴らせる環境であることに変わりは無い。

 ニシザキ工芸鰍ウんからも鏡面塗装のサンプル展示、アクトグローバル鰍ウんからも
スーパーナットを含む精密部品の展示をしていただけることになった。当日の詳細は
後日アップ予定。

2004年5月4日(火) カネゴン

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KD-1000 コメントその2
サンワ・スペアナによる測定

↓流離いの旅人さん持参のサンワ・スペアナによる測定値(ユニット軸上1m)

↓流離いの旅人さん持参のサンワ・スペアナによる測定値(ユニット軸上3m)

 本日、流離いの旅人さんに当方宅にお越しいただいた。いろいろとご相談したいこと
があったのだが、イチバンの目的はエージングの進んだKD-1000の音を聴いていた
だくことであった。流離いの旅人さんにKD-1000の音を聴いていただくのは、完成直
後に次いで2回目のことになる。

 メールのやりとりによってGW中の本日の午後に日程が決定したのだが、
『サンワのスペアナ持って行きましょうか?』
に一瞬『?』。あ〜そ〜いや〜ヤフオクで購入されたんだったなぁ〜と思いつつも、
え? マジ? あのサンワのスペアナ??? 持参して下さる? ホント???

『トテツモナク有難いことで、可能でしたらぜひお願いします・・・』

 ところが機器の不調がHPの日記からも伝えられたが、原因はマイクの電池の問題と
のことであった。その特殊な電池も購入が済んだとのことだったが、果たして本領発揮
して測定出来るかどうか不安な面があった。

 しか〜し流離いの旅人さんは本当にサンワのスペアナを持参して下さった!。しかも
炭山さんにアドバイスをいただいて来て下さったのだという。

 夕食をとってから測定開始。測定場所は私の部屋の通常の測定位置、ソースはLch
ピンクノイズでこれも通常通りで、測定機器だけが通常と違い流離いの旅人さん持参
のサンワのスペアナである。スペアナの反応を確認・・・おぉ!ちゃんと反応しちょる・・・
始めは1mの測定から、CDプレイヤーでピンクノイズ再生、流離いの旅人さんがウン
ウン!と頷いている。

 はやる気持ちを抑えつつスペアナの測定結果を見ると、そこには私の期待よりも良い
結果が出ていた。全体の形は先日測定したアゼストのハンディ・アナライザーのものに
近いが、40Hzのレベルが明らかに高い。50Hz、64Hzと同等に出ている。これなら
ば40Hzまでフラットと公言して差し支えないだろう。

 アゼストのハンディ・アナライザーとは、40Hz以下のレベルに差が出ている。これは
付属マイクの感度と本体の測定方法の差があるだろう。もちろん体感的なレベルはサ
ンワのスペアナに近い。

 3mでの測定値は低域のレベルが更に上がってきてフラットに近付いている。やはり
40Hzまではフラット、32Hzでもマイナス5dB落ちくらいで再生している。これは私の
予想をはるかに上回るものであった。

 160〜200Hzのピーク、800Hz〜1KHzのディップは他の測定写真でも、スーパ
ースワンKバージョンの測定写真でも発生しているので、このユニットそのものの癖だ
ろうと思う。これら2つのピークとディップを均して見れば、大変にワイドでフラットな特
性である。とにかく、『40Hzまでフラットに再生する』 というKD-1000の設計目的は
達成されたことになる。設計者としてはトッテモ良い気分である。

 考えてみたら私が現在使用しているアゼストのハンディ・アナライザーも、流離いの
旅人さんにヤフオクで競り落としていただいたものである。私のスピーカーの周波数
測定は、全て流離いの旅人さんのお世話になっていることになる。

 本当に心の底から感謝、感謝。


                               2004年5月3日(月) カネゴン


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KD-1000 コメントその1
エージング終了

 エージング半年後の特性(ユニット軸上3m)

 KD-1000完成直後の印象は、低音不足を感じた。もちろんそれなりの量感は出て
おり周波数特性でもスーパースワンKよりはやや低域の特性は良い感じはあったが、
設計の狙いからするともっと出て良いと感じていた。目指したのはKD−S10000&
D−37Kの低音。・・・ではあるが、マアこちら2機種のホーン全長が3.4mあるのに
対して、実用的な小型化(浅型化)を目指したKD-1000のホーン全長は2.8mなので
同等は無理な話。ユニット軸上3mの特性で30HZまでフラットは無理にしても、40
Hzまではほぼフラットに再生して欲しいという願いがあった。

 周囲からは
『10cmバックロードホーンでこれだけの低音出ていれば十分だよ。』 とか
『D−37Kとの比較になるから低音不足に感じるんだよ。』とか言われていて、そうか
な?とも思っていたのだが、設計者としてはやっぱり気に入らない。エージングで特性
が変化する(良くなる)んではないかと期待して、工場で昼間ずっとガンガン!鳴らして
いた。

 部屋にあったD-37Kが知人のところへ嫁いでいって、部屋がトッテモ広くなった。
さらに部屋の中央付近で威張っていた(?)テレビも壁際へ押し込んで更に広くなった。
しばらくそのままの状態で自分の部屋で音楽を聴かない日々が続いていたのだが、
何だか物足りない。その時気付いたのが
『そーいやー、KD-1000はここで聴いてなかったな〜。』
ということ。完成直後に周波数測定のために1本だけ持ち込んだだけで、すぐに工場へ
降ろしてしまったのだ。

 3月の末か4月に入っていたか定かでは無いが、ひとりで部屋に持ち込んだ。D−37
Kに比べれば軽かったが、それにしてもまあ40Kgに近い重さはやっぱり重い。

 最初の曲をかけた瞬間に『アレ?』と思った。キャビ完成直後に感じた低音不足が解
消されている。量感が増しているだけでは無く、音程明確で解像度の高い低音である。
伸びと速さの両立した低音・・・・『うぉ〜、狙っていた低音じゃ〜!!』 と喜んだ私は、
所有していたCDを全て聴きまくることになった。

 聴感でこれだけの違いがあれば特性でも違いが出るだろうと思って測ってみたら、
予想以上の違いが出た。ユニット軸上1mでも違いは分かるが、3mの方が違いがより
はっきりと分かる。40Hz〜60Hzにかけての低域全体のレベルが、明らかに上がっ
ている(測定値の比較は周波数特性をご覧下さい)。

 多分この違いはキャビのエージングというよりもユニットのエージングの影響が大きい
と思われる。キャビ完成直後に鳴らしたユニットは丸3年くらい全く鳴らしていなかった
ので新品同様の状態、動きが鈍い。エージングによって特に低音信号に良く反応する
ようになり、なおかつ微小信号の入力に敏感に反応するようになっているのではないだ
ろうか。

 それにしてもエージングによって聴感のみならずに特性でもハッキリとした違いが出
るというのは、新たな発見であった。
 

                               2004年5月1日(土) カネゴン


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KD-1000  設計コンセプト

点音源スタイル
 故・長岡鉄男先生設計の代表傑作BH:スーパースワン。多くのユーザーを虜に
してきたその音質と音場感は、他のスピーカーでは得難い魅力を有しています。

 『バッフル面積を極小にする』
そのコンセプトを円形バッフルへと昇華させて、KD−S10000、スーパースワン
Kバージョンを経て今回のKD−1000へと結実しています。

 スタイル面では木口の美しさを際立たせる『サイドカット加工』を下部音道ボックス
前面左右とネック部分左右に施し、デザイン上のアクセントとしています。もちろん、
スーパースワンKバージョンから引き継いだ『円形2重バッフル+八角形ヘッド』の
独自スタイルを採用していますが、スロートがヘッド下部から後部へ移動したことに
より加工の自由度が増加。これによりサイドのカット量を増やしつつも、ヘッド上部
にはホーントゥイーターが設置可能な、十分なスペースを確保しています。

 下部音道ボックス側板は2枚重ねの36mm厚採用。共振に対して万全の対策を
施しています。



シナ・アピトン積層合板(SA仕様)採用
 これまで10cmユニットには15mm厚合板を採用してきましたが、KD−1000
では贅沢にも18mmにて基本設計を行い、3×6板からの板取りを基本としました。
これによって音質の素晴らしさで知られる、マニア羨望のシナ・アピトン積層合板
(SA仕様)を採用出来ただけでなく、フィンランドバーチ合板(FB仕様)、ラワン合板
(LA仕様) と当方扱いの3種類の合板全てに対応することが可能となりました。こ
れによりお客様のご要望に対応する豊富なバリエーションを可能にしています。

 もちろんSA仕様とFB仕様ではこれまたマニア羨望の『鏡面仕上げ』を可能にす
る『NI塗装』も選択可能です(↑写真のSPは当方による塗装:ウレタンクリアー2
回塗りです。NI塗装についてはニシザキ工芸蒲lに現物にて御確認いただいた上、
価格算出していただいております)。



使いやすさ
 後面開口のスーパースワンのパフォーマンスを発揮するためには、背後に最低
20cmのスペースを空けて設置することが必要で、なおかつ『頑丈な壁と頑丈な
床』という贅沢な環境を部屋に要求します。お使いの方はお分かりと思いますが、
スーパースワンはセッティングの変化には大変に敏感に反応するスピーカーです。

 今回 KD−1000 の設計に当たっては、ホーン開口部を最もオーソドックスな
底板部前面に配置。これは設置場所をKD-100よりも広い部屋に想定しているこ
ともありますが、セッティングの際に重心を下げる工夫やユニット後ろからの中高音
の漏れの対策をユーザーが最も行いやすい場所でもあります。

 また設計上発生したデッド・スペースにはキャビ後面から重りを入れることが可能
で、ご使用の際に更に音質向上を果たすことが出来ます。

 KD-1000の設計では今回新たな音道構造を採用し、下部音道ボックスの設計
を煮詰めることにより、スーパースワンとほぼ同じ奥行き=370mmという浅型化を
達成しました。上部ヘッド部分の奥行きもこの奥行きに合わせるために設計変更を
繰り返し、結果として上部ヘッド+スロート部分の奥行き寸法を下部音道ボックスに
対してマイナス3mmという数値に収めることが出来、KD-1000の独自のスタイル
が完成しました。

 さらにこの『ヘッドの後ろにスロートがつく』というスタイルのメリットを活かすべく、
T100ターミナルをスロート上部に設置。これによってセッティング場所の関係で奥
行き方向のスペースが許さない場合でも、壁に密着させて使用することが可能です。
そしてスロート上部にあるSPターミナルはリスニングポイントからはヘッドに隠れて
見えず、なおかつトゥイーター設置の場合でも配線コードの接続は簡単です。

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KD-1000 周波数特性


↓その3:流離いの旅人さん持参のサンワ・スペアナによる測定値(ユニット軸上1m)

↓その2:エージング半年後の特性(ユニット軸上1m)

↓その1:キャビ完成直後の特性(ユニット軸上1m)

↓参考:スーパースワンKバージョン(ユニット軸上1m)







↓その3:流離いの旅人さん持参のサンワ・スペアナによる測定値(ユニット軸上3m)

↓その2:エージング半年後の特性(ユニット軸上3m)

↓その1:キャビ完成直後の特性(ユニット軸上3m)

↓参考:スーパースワンKバージョン(ユニット軸上3m)


周波数特性備考

*測定周波数は下から(左から) 

 31.5Hz 40Hz 50Hz 63Hz 80Hz 100Hz 125Hz  160Hz 200Hz 
 250Hz 315Hz 400Hz 500Hz 630Hz 800Hz 1kHz 1.25kHz 
 1.6kHz 2kHz 2.5kHz 3.15kHz 4kHz 5kHz 6.3kHz 8kHz 10kHz 
 12.5kHz 16kHz

*参考データ: 周波数特性1 周波数特性2
  →新規にページ開きますので、画面上で並べて比較して下さい。

☆結論から行くとローエンドの再生は16cmBH&KD−S10000には敵わないが、
  スーパースワンKバージョンよりは40Hzのレベルが高い。
  測定条件は今までのSPと同一で、自宅2階の私の部屋。


  カネゴンの本音
  ・・・やっぱり30Hzまでフラットに再生してしまうD−37K(ユニット軸上3m、周波数特性はページ
  中頃)は、バケモノかな?

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KD-1000 仕 様

@外形寸法

    幅: 372mm
 
   高さ:1050mm
     
 奥行き:  370mm
      


A使用材料

  LA仕様:18mm厚ラワン合板         本体重量約25Kg
 
  FB仕様:18mm厚フィンランドバーチ合板 本体重量約32Kg

  SA仕様:18mm厚シナ・アピトン積層合板 本体重量約32kg  
 

        
Bその他

  適合ユニット:フォステクスFE108ESU(限定発売機種)
            *ユニットはFE108EΣでも代用可能ですが、音質はゆったり
              した傾向になります。
              
  スロート断面積:48cm2

  空気室内容積:約3リットル

  音道全長:約2.8m
 
  低域再生:約40Hz〜(↑周波数特性参照)


C共通仕様
      
   SPユニット: 無し
  SPターミナル: フォステクスT100
 内部配線コード: トリテック1.5φOFC
ユニット取り付けスーパーナット加工

  
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 KD-1000 キャビ価格

仕様名 使用材料 塗装無し 塗装済み

LA

18mm厚ラワン合板  218,400円
(税別 208,000円)
    −

FB

18mm厚フィンランドバーチ合板  255,150円
(税別 243,000円)
 325,500円
(税別 310,000円)

SA

18mm厚シナ・アピトン積層合板  299,250円
(税別 285,000円)
 369,600円
(税別 352,000円)

*上記価格はステレオ・ペアー(2本)です。
*上記価格に送料は含みません。
*上記の塗装は当方による『ウレタン・クリアーつや消し・2回塗り』です。

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 KD-1000 NI塗装価格


表面仕上げ 価格 以後略記
 @NIクリアー仕上げ A:つや消し 183,750円 @−A
(税別 175,000円)
B:鏡 面 215,250円 @−B
(税別 205,000円)
 ANI透明着色塗料仕上げ:ブラウン色 A:つや消し 200,550円 A−A
(税別 191,000円)
B:鏡 面 236,250円 A−B
(税別 225,000円)
 BNI塗りつぶし塗装仕上げ:黒色 A:つや消し 200,550円 B−A
(税別 191,000円)
B:鏡 面 236,250円 B−B
(税別 225,000円)
*上記価格はステレオペアー(2本)です。

*上記価格には当方(カネコ木工)とニシザキ工芸蒲lとの間の往復の輸送費用が含まれていますが、
 キャビ価格は含まれていません。
 





 ☆NI塗装の詳細はコチラの 塗装のページ をご覧下さい。


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 KD-1000 ご注文方法


*ご注文の際にご連絡いただきたいこと

@ご希望の仕様と塗装の有無

Aリングをご使用になるか否か
  バッフルのザグリ加工が変わってきます。
  標準状態では、リングP108取り付けを前提としたザグリ加工を
  行っております。これはユニット後ろの空気の流れをスムーズに
  するための加工です。リングP108取り付けのための木ネジスペ
  ースを残し、他の部分をザグリます(↓下図参照)。
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KD-1000 photoes














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KD-1000 試聴記


2003年12月8日(日) 炭山アキラ様宅にて

2003年11月23日(日) 流離いの旅人様宅にて

     


2003年12月8日(日) 炭山アキラ様宅にて


 長岡鉄男先生の「最後の番記者」であり、現在オーディオベーシック誌(共同
通信社)とオーディオアクセサリー誌(音元出版)にてスピーカー工作記事を執筆
中の炭山アキラ様宅にKD−1000を持ち込ませていただき、試聴していただき
ました。

 ↓以下、メールにていただいた試聴レポートです。HP掲載の許可をいただき
ましたので、転載させていただきます。


*********************************


 カネコ木工のオリジナル・バックロードホーン(以下BH)とは、1999年の「長岡
鉄男のダイナミックテスト」でKD-100に出会って以来だから、もう4年の付き合い
となる。

 それ以降D-37・Kバージョンをはじめ、いくつかの製品を聴いてきたが、いずれ
も長岡鉄男氏の「方舟」か、カネコ木工代表・金子氏の自宅リスニングルームに
お邪魔しての体験だった。それが、このたび初めて自宅リスニングルームで試聴
する機会を得た。
 
 運び込まれたKD-1000は、大変に存在感の強い外見だが占有床面積は約37
cm角と意外なほどスリムな作りだ。

 しかし、板材はカネコ木工自慢のシナアピトン積層合板を採用し、板厚は18mm
の2枚重ねで36mm(側板&円形バッフル)ととてつもなく厚い。ただでさえ並みの
板材とは比較にならないほど強度が高く、響きも少ないシナアピトン積層合板を
用いながらこの厚さとするのは、やはりカネコ木工のフラッグシップという意味合
いが大きいのであろう。

 キャビは例によって木口の45度斜めカットが多用されたていねいな作りだ。シナ
/アピトン交互積層の木口が強調され、デザイン状のアクセントとなっている。
ベニヤの縞模様を嫌う人もおられようが、これくらいきれいな縞ならむしろ積極的
にルックスの利点として生かすべきではないかと個人的には思う。

 ユニットはおなじみフォステクス珠玉の限定ユニットFE108ESIIに、アダプターリ
ングP108が装着されている。108ESII+リングで片ch3万円を超えてしまうが、
現在入手できる10cmユニットでは世界最高の解像度・情報量を持つ取り合わせ
だ。

 試聴は自宅リファレンスのパイオニアDV-AX10/C-AX10/M-AX10に接続して
行った。一聴して、レンジの広さと情報量の多さに驚く。低域は40Hz近辺まで悠
々と伸び、しかも中低域のブーミングやもやつき、一拍遅れた感じは一切耳に届
かない。ローエンドまで超ハイスピードにそろった端正な音の出方である。

 私のリファレンス・スピーカーは「オーディオベーシック」25号で製作したFE108
EΣ採用のBH「あすなろ」だが、あれはキャビ1本あたり10kgの砂で防振し、余
分な音のつかない品位の高い音を実現している。ところがKD-1000は、キャビの
響きまで含めて高品位なのである。レギュラーユニットの108EΣと限定版108ES
IIの違いももちろんあるだろうが、板材の良さが音に与える好ましき影響も、そこ
には少なからず聴き取ることができる。

 一方、高域方向はハイエンドまで気持ちよく切れ上がり、『パルクール』などの
金属打楽器は目の覚めるようなサウンドを聴かせてくれる。あの形状ではヘッド
の上にトゥイーターを置くことが難しいと思われるが、あれだけ奇麗に伸びていれ
ば、トゥイーターを使わないでも問題ないだろう。

 試聴では数時間に渡っていろいろなソフトをかけたが、どのソフトもほとんど文
句なし。ユニット、板材、設計、工作精度のすべてにおいて高レベルであることは
間違いない。

 素晴らしいスピーカーである。



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2003年11月23日(日) 流離いの旅人様宅にて


出来立てホヤホヤのKD−1000を持ち込ませていただき、試聴していただき
ました。↓以下、当方HP掲示板に投稿いただいた試聴記です。

**********************************

 先日は、近路遥々KD-1000を持参の上、拙宅までお越しいただきまして、
誠に有り難うございました。
 ようやく本日、拙HPに「KD-1000視聴記」をアップ致しました。
 ご一読いただければ幸いです。

 しかし、拙HPの視聴記は、来訪記のような感じになってしまいましたので、
ひとまずコチラに、KD-1000の音質、その他モロモロの部分のみを、箇条書き
にてご報告させていただく事にしました。
 主観入り交じった感想ではありますが、ご笑覧下さいませ。


[キャビ(見た目)]

 もう、文句なし‥‥‥というか、コレを上回るキャビを自作出来る人は、
いないような気が(苦笑)。
 SA合板(シナ・アピトン積層合板)の小口の奇麗さが、そのまま視覚的な部
分で音の良さを感じさせてくれます。
 重量があり、ユニット駆動の反作用を見事に吸収してくれます。

 ルックスは、個人個人の好き嫌いに左右される部分ではありますが、円型
バッフルやネックの構造など、カネゴン・オリジナルと称する事の出来る姿
形が、洗練されて具現化されているのではないでしょうか。


[キャビ(構造)]

 カネゴンさんにお話を伺い、練りに練って作られた部分と、結果として出
来てしまった部分の融合が絶妙だった、という事が良く分かりました。
 セッティングを簡単にしたいという考えから採用された前面開口と、その
過程で結果として構築されたネック部の構造とが、幾何学的に組み合わされ
ている感じで、素人にはパッと見、構造が分かりません。


[キャビ(欠点)]

 その良さが裏から見ると、そのまま欠点になるかと。
 ともかく、重量があるので、取り回しは大変です。
 あと、奥行きを減らすために幅が大きくなっているので、拙宅のようにVA
環境で使用しようとすると、スクリーンの設置に制限を受ける可能性もあり
ます。


[音]

 強靭なキャビに支えられ、余計な音を付加しない。
 スワン系特有の音場感が素晴らしい。
 ホーン開口を大きく確保している事で、10cm一発とは思えない低音を再生。
 そんな低音とのバランスが良く、高音域はツィータは要らない印象。
 細かい音を良く聞かせる。
 SA合板の特性(カネゴンさん談)で、音の消え際が非常に綺麗、などなど。


[音(欠点)]

 かなり再生するソフトを選ぶのではないか、と。
 拙宅でも録音の悪いJ-POP再生を試しましたが、粗が目立って聞いていられ
ませんでした。

 VA環境での再生は試せませんでしたが、KD-1000単体では洋画のアクション
映画にありがちな爆発音などは、チト、淋しく感じられるかもしれません。
 とはいえ、本機と釣り合うSWを探すとなると、それはそれで大変かも。


**********************************

    
流離いの旅人さんのHPの日記はコチラ。

11/23(日)〜11/28(金)の日記で詳細なレポートいただきました。
NI塗装についてもレポートいただいております。




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