D−58ESエクセレントバージョン





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↑塗装済み仕様(千葉県のお客様所有品)



 D−58ESの「SA(シナアピトン積層合板)21mm厚バージョン」・・・言うなれば
長岡先生設計オリジナルの21mm厚のD−58ESを、特製SA(シナアピトン積
層合板
)で制作可能にしたものだが、名前を付けておいた方が何かと便利なので、
『エクセレントバージョン』
とした。

 制作工程の紹介、というよりも同じCW構造のD-58ESとD-37Kを制作して来た
経験から、長岡先生のオリジナル設計と変えているところ、並びに設計順番を変更
しているところがあるので、制作の進行に合わせてその辺のところの解説をしてい
くことにした。

 ご覧になられた皆様の参考になる部分とならない部分と両方あると思うが、その
辺のところは取捨選択していただければと思う。

2003年12月28日(日) カネゴン 

   *この構造は今後当方制作の長岡先生設計のD−58ES、並びにD−37K
  適用されます。


   *D-58ESエクセレントバージョンの価格は、D-58ESスペシャルバージョンの
    同一仕様に対して134,400円(税別 128,000円)高になります。

更新履歴:2004年4月1日(木) 表示価格を税込み総額表示に変更



写真-1

図番号板1番〜4番を取り付けた状態。フロントバッフルは5+6の1枚板として
溝切り加工、
1番板とフラッシュ圧着(プレス圧着)している。
ここの部位で長岡先生のオリジナル設計との違いを概略しておくと

・天板(4番板)をフロント側に板1枚分延ばして厚板用ザグリ留め加工、
  後ろ側にも板1枚分延ばして裏板との接合を変更して裏板の木口が上方に
  見えないようにして、薄板用ザグリ加工。

・補強桟:8番板はオリジナルでは7番板に取り付けているが、当方では先に
  天板(4番板)に取り付けておく。こうすることで組み上げる際に内側からの
  ビス留めで可能になるだけでなく、天板上部にビス穴が出ないで済むため
  上記の組み方の変更もあって天板上部がスッキリする。

・三角形補強パーツ採用

など。以下詳説↓。







写真-2

 4番板(天板)とフロントバッフルの接合状態。1番板(2枚目バッフル)を板1枚分
下げる方式にオリジナルから設計変更、厚板用ザグリ加工とすることによってバッ
フルと天板との接合面積をオリジナルから倍にして強度を高めている。

 実際の制作の際には両サイドからエアータッカーを打ち込んで横方向のズレを
防止、ある程度糊が落ち着いたところで三角補強パーツで接合部を安定させた後
に直角定規を当てがってから、600mmクランプで両方向から締め上げる。

 三角形の補強パーツは50mm幅の板から45度の治具を使って切り出す。この
寸法ならば音道入り口(スロート)に干渉しない。作る手間が余りかからない割には
補強の効果は高い。







写真-3

 フロントバッフルと天板との接合の様子を内側から撮影。スロートに干渉しないよ
うに三角形補強パーツを取り付けている。
 
 なおこのSPはお客様のご希望により、T100ターミナル穴を天板ご指定位置に
開けている。内ノリで前から80mm、両サイドから120mm(穴間隔120mm)という
位置になっているが、この位置であれば内側から手が入ってレンチ操作可能なので
キャビ完成後にT100ターミナルの取り付け&取り外しが可能になる。







写真-4

 補強桟:8番板の取り付け状態。上記したようにオリジナルから変更して、7番板に
取り付けるのではなくて4番天板に取り付けている。
 
 取り付けの際にはボール盤にて8番板に仮固定用のビス穴を開ける。幅が60mm
あるこの板にまっすぐの穴を開けるのはなかなか難しいのだが、小林式のロングビット
錐を使用、もちろんボール盤には65mm以上のストロークがあるものを使用している。

 この8番板に余り多くの穴を開けてしまうと、7番板接合の際にビスが干渉してしまう
ために組み立てが不可能になる。位置決めのために最低限必要な3個の穴を開けて
70mmスリムスレッドビスで固定しておいてから、プレス圧着を行う。







写真-5

 4番天板後部の薄板用ザグリ加工状態。上記したように接合を変更、天板後部を
延ばして裏板の木口が上部に見えないようにしている。







写真-6

 今回採用のスーパーナット加工。自分で言うのも何だが、このパーツは美しい!。
詳細はコチラ。


 なおバッフル開口径は1枚目バッフルは192φとしている。これはリングP208の
内径が190φであるため。

 2枚目バッフルは230φ。これによってスーパーナットにも4番天板にも干渉せずに
済み、テーパー加工も可能になっている。







写真-7

 2番板(左)と3番板(右)の取り付け状態。どちらも寸法は同じで奥行きは95mm。

 このパーツは寸法が短いので接合は簡単なようだが、実はとても重要。

 まず2番板(左)、この後に9番板との接合部分となる重要パーツだが、それと共に
13番〜16番板の開口部分階段構造の定規となる板なので、この板の接合にズレ
が生じると、美しくなるべき階段構造がずっこけてしまう。直角を正確に出すために
三角形補強パーツを採用、取り付け位置は両サイドギリギリとして3番板三角形補
強パーツの取り付け(エアータッカー使用)に干渉しないようにしていると共に、側板
との接合面積を増加させている。

 順番としては2番板取り付けの後に3番板取り付けとなるが、コチラは写真のよう
に上下両方向から三角形補強パーツで固定して直立させてから圧着している。

 この2番&3番板にズレが生じると9番板との接合の際に多大な困難を伴うので、
大変に重要なパーツである。寸法が短いので気楽に付けてしまうと後で苦しむこと
になる。

 どちらも両サイドからエアータッカーを打ち込んでズレを防止した後に圧着を行っ
ている。2番板はクランプ圧着、3番板はプレス圧着。







写真-8

 7番板と9番板は薄板ザグリ加工によって圧着する。上の写真はザグリ加工と
ビス穴加工を終えた7番板。







写真-9

 スリムスレッドビスは下穴無しでも使用可能だが、私の場合は全て下穴加工&
テーパー加工をしている。ナゼかというと、右腕がくたばってしまうため。

 写真は下穴をテーパー加工するための専用錐。私の場合は接合面にもテーパー
加工している。ナゼかというとビスをもんで行った時に出てきたクズの逃げ場所を作
るため。







写真-10

 ビス穴加工を終えた9番板。2番&3番板との接合はプレス圧着もクランプ圧着も
不可能なため、35mmピッチのビス留めとなる。





・・・・・ページ2へ続く・・・・・


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